型彫り放電加工とは?
型彫り放電加工 とは、電極の形状をワーク(被加工品)に転写する放電加工のことです。電極をワークに近づけて放電させ、押し当てて溶かしていきます。直接触れてしまうと放電は起きません。電極と加工物の間には1㎜以下の隙間(放電ギャップ)があります。近づいてみると焦げた臭いがするのも放電加工の特徴です。
放電加工はどっち?
放電加工には型彫り放電加工とワイヤー放電加工の2種類があります。放電加工と言うと、一般的には型彫り放電の事を指します。
ワイヤーカットとの違いは?
ワイヤーカットとは、極細の真鍮や鉄線を用いて糸鋸のように切断する方法です。
放電加工という点においては共通しておりますが、ワイヤーカットでは、極細の真鍮や鉄線を用いて糸鋸のように切断する方法です。
鉄線は0.3㎜、真鍮ワイヤーは0.2mmです。マシニングでは加工出来ない微細加工が出来るようになることが特徴です。
電極とは?
型彫り放電加工 では、銅やグラファイト(石墨、黒鉛)等の電気を通しやすい素材で、あらかじめ彫りたい形状に加工された電極を用います。
電極を加工することから始まるためワイヤーカットに比較して、コストがかかります。電極の価格は、形状や精度によってピンキリです…